Repositioning/Transatlantic/Northwest Passageポジショニング・大西洋横断・北西航路の魅力

ポジショニングクルーズと大西洋横断クルーズは、季節ごとにクルーズ船が拠点を移動する際に運航される特別な旅です。ヨーロッパからアメリカ、南米、またはアジアへの航路で、比較的長い航海日数が特徴です。大西洋横断クルーズでは、絶海の孤島であるアゾレス諸島やマデイラ諸島に立ち寄ることもあり、ゆったりとした時間が過ごせます。また、北極海を経由する北西航路では、カナダの氷海や野生動物を観察できる冒険的な旅が魅力です。
人気おすすめコースやベストシーズン、見どころ、さらに寄港地情報も盛りだくさんで、ポジショニング・大西洋横断・北西航路クルーズの魅力をご紹介します。

MAP地図

SEASON運航シーズンとベストシーズン

運航シーズン:4月~11月
ポジショニング・大西洋横断・北西航路のクルーズは、特に春と秋に多く運航されます。春には地中海やヨーロッパの船がカリブ海や北米へ向かい、秋にはその逆のルートが一般的です。大西洋横断クルーズは多くの日程が「シー・デイ(終日航海日)」で構成され、ゆったりとした船旅を楽しむことが特徴です。北西航路は、カナダ北部やグリーンランドを巡り、夏季にのみ運航されます。
ベストシーズン:4月~5月、9月~10月
春と秋のポジショニングクルーズは、気候が穏やかで航海に最適な時期です。北米からヨーロッパに向かう春のクルーズでは、穏やかな天候が期待でき、寄港地の観光も楽しみやすいです。また、秋のクルーズでは紅葉が見頃を迎えるルートも多く、特に北米やカナダの寄港地が人気です。北西航路は7月から8月が最適で、この期間は氷が解けて安全に航行できるため、カナダ北部の自然美を満喫できます。
ポジショニングや大西洋横断クルーズは、海上でのんびりとした時間を過ごしたい方に人気で、通常よりも割安な料金が設定されることも魅力です。






PORT主な乗下船地

ポジショニング・大西洋横断の主な乗下船港はサウサンプトン、バルセロナ、ニューヨーク、マイアミが含まれます。北西航路の主な乗下船港には、ヌーク(グリーンランド)、カンゲルルススアーク(グリーンランド)、アンカレッジ(アラスカ)などがあります。

サウザンプトン/ロンドン(イギリス) バルセロナ(スペイン) ニューヨーク(アメリカ) フォートローダデール(アメリカ) カンゲルルススアーク(グリーンランド)





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画像ポジショニングクルーズ
ポジショニングクルーズとはクルーズエリアの移動を目的とする配置転換クルーズで春や秋に実施されることが多いです。最適な時期に最適なエリアへの配船を目的にオセアニアやアジアからアラスカへの太平洋横断やカリブ海からヨーロッパへの大西洋横断など大陸や地域、海域をまたがるコースとなります。またコースの多くはお手頃な代金が多く、乗船と下船地が異なり寄港地が少ないクルーズですが移動距離が長い為、終日航海が多く続き船内でのクルーズライフものんびり暮らすようにお楽しみ頂けます。


大西洋横断クルーズ

画像運航シーズンとコースの特徴
大西洋横断クルーズはニューヨークやフォートローダーデール、ロンドン(サザンプトン)やリスボンなどを発着地としたカリブ海からヨーロッパへの10泊~3週間程の日程で、春や秋頃に多く設定されます。途中で大西洋に浮かぶカナリア諸島やアゾレス諸島などに寄港することも多く、終日航海が続きますのでクルーズライフもゆっくりお楽しみ頂けます。


画像大西洋横断の歴史
最初の大西洋横断は1819年の蒸気船サヴァンナによるアメリカのサバンナからイギリスのリバプールまでの航路でした。当時は40日程に数が掛かる事もあったというが、その後、大西洋横断の定期旅客船が活躍し始め、人や物資が多く行き交う事となります。産業革命がはじまると鉄を使った蒸気船が横断し始め、普及していきます。その後鉄から鋼が主流となり、1930年代にはアメリカとヨーロッパを結ぶ大西洋航路には豪華客船が次々に就航しました。1912年のタイタニックの悲劇があまりにも有名ですが、船の安全にかかわるルールが叫ばれ条約が誕生し、現在も改正を重ねながら多くの船舶の安全に重要な役割を果たすこととなります。また1830年代には大西洋を最速で横断した船舶に与えられる賞であるブルーリボン賞が設けられ、受賞した国や船舶会社にとっての栄誉となっています。


北西航路クルーズ

画像運航シーズンとコースの特徴
北西航路はアンカレッジやスワード、ニューヨークやバンクーバーなどを発着地として大西洋と太平洋を結ぶコースです。また北東航路としても知られていたロシア沖を通り太平洋と大西洋を結ぶコースもあり約1か月のロングクルーズが多く、夏~秋にかけてコースが設定されます。終日航海が続きますのでクルーズライフもゆっくりお楽しみ頂けます。


画像北西航路の歴史
15世紀から20世紀にかけての大航海時代に欧米諸国はアジアへの航路を発見しようとしました。そんな中でアフリカ大陸からインド洋に出る東回り航路を発見したポルトガル、大西洋を横断してアジアに至る航路を発見したスペインが遠隔貿易を独占、そして条約を結び、後れを取ったフランス、オランダ、イギリスなどの諸国はいずれの航路からも締め出されてしまいました。そこでより短い航路を発見しようとヨーロッパから北西に向かいアジアに至る北西航路の発見を目指し、何世紀にもわたり多くの探検家を魅了し発見を目指して挑み送り出されましたが、過酷な自然環境の北極海の為に20世紀まで成功した探検家はいませんでした。その後、193年から1906年にかけて南極点到達でも有名な探検家のロアール・アムンセンが北西航路の航海に成功、それ以降、氷圧に耐えられる船により航海が行われ、現在でも多くのクルーズ客船が北西航路横断クルーズを実施しています。


太平洋横断クルーズ

画像運航シーズンとコースの特徴
太平洋横断は、アジアと南北アメリカ大陸の間を航く北太平洋横断と、オセアニアと南北アメリカ大陸の間を航く南太平洋横断の2つに分かれます。約2週間から1か月程の日程で、春や秋頃に多く設定されます。途中で北太平洋の場合はアリューシャン列島やカムチャッカ半島、南太平洋の場合はハワイやポリネシアの島々に寄港することが多いです。


画像太平洋横断の歴史
太平洋は1513年にスペインの探検家バルボアによって最初に発見され、その後1519年から1521年の世界一周の航海の間でポルトガル人探検家マゼランが太平洋に到達し、この時平和な、または太平なという意味の"Pacífico" または "Pacific"と太平洋を呼び、ここから英語でPacific Ocean(太平洋)と呼ばれるようになりました。その後は、アジアに抜ける新航路発見の為に多くの探検家が海を渡り、太平洋に浮かぶ島々が発見されていきます。それまでアジアへは大西洋を渡る東回りのルートが常識でしたが、これにより西回りのルートが出来た為、太平洋を渡っての貿易が本格化していきます。またマゼランの世界一周の際には、出発地と到着地の時刻に24時間の差が生まれてしまうことが分かりました。そこで陸地の少ない太平洋の真中に基準となる線「日付変更線」が設けられました。


ポジショニング・大西洋横断・北西航路の見どころ
人気の世界遺産・絶景・リゾート10選


画像カナリア諸島・マデイラ諸島(ポルトガル・スペイン)
大西洋横断クルーズで寄港することがあるカナリア諸島・マデイラ諸島は、アフリカ大陸沖に位置し、火山の噴火によって生まれた個性豊かな7つの島で構成されています。気候は 1 年を通じ温暖で、自然に恵まれた「常春の楽園」とも言われるリゾート地です。
カナリア諸島・マデイラ諸島の詳細はこちら


画像アゾレス諸島(ポルトガル)
大西洋横断クルーズで寄港することがあるアゾレス諸島。大西洋の真ん中に火山活動によってできた9つの島からなるポルトガル領の群島です。温暖な気候、そして島ごとに異なる美しく豊かな自然が魅力でその美しさから「地球最後の楽園」とも言われています。ピコ島の火山の周辺には独特の土壌がありワインの産地でもあります。その景観は「ピコ島のブドウ畑文化の景観」として世界遺産に登録されています。


画像バミューダ諸島(ポルトガル)
バミューダ諸島も大西洋横断で訪れる事がある寄港地の1つです。北大西洋上、カリブ海最北の島々で、近海が岩礁や浅瀬が多い為船の事故が起きやすく魔の海域(バミューダトライアングル)として知られていますが、カリブ海トップクラスの透明度の美しい海とピンク色のビーチ、カラフルな街並みが魅力です。
カリブ海・バハマ・キューバ・バミューダの詳細はこちら


画像カナダ北極圏
カナダ北極圏は北西航路で訪れる事が出来ます。高緯度カナダの無数の島の群島からなり多くの野生生物が棲息しています。イヌイットの集落、巨大な氷河、氷山、そして流氷などが広がる雄大で美しい大自然、独自の歴史や文化を感じる感動の船旅を楽しめます。また北米最大の国立公園「ウッド・バッファロー国立公園」は広大な敷地に森林と湿地帯の平地が広がり世界遺産に登録されています。
南極・北極の詳細はこちら


画像グリーンランド
多くの野生動物や大自然と壮大な景色に出会えるグリーンランドも北西航路で寄港することがあります。北極海と北大西洋の間に位置する世界最大の島で、そのほとんどが氷床と万年雪に覆われています。グリーンランドの町の1つであるイルリサットのアイスフィヨルドは世界遺産に登録されており、世界で最も流れの早い氷河として知られています。
アイスランド・グリーンランドの詳細はこちら


画像野生動物との出会い
北西航路では野生動物との出会いもお楽しみ頂けます。ホッキョクグマやクジラ、セイウチ、そして無数の海鳥なども観察できます。船会社、客船によっては専門家が乗船し、乗客へ野生動物や動植物についてのセミナーなどを開催、また船上から眺めるだけではなくゾディアックやカヤックに乗り込み冒険要素が多い体験が実施されることもあります。


画像氷河・フィヨルド
4万年以上も氷に覆われていたカナダ北極圏では氷河やフィヨルドなど美しい大自然をご覧頂けます。悠久の歴史を感じる荒々しい断崖、そびえ立つ氷山や氷河、フィヨルドなど手つかずの大自然を満喫できます。またカナダ北部の地域は広大なツンドラが広がっており、短い夏には草花などが生えた湿地に、冬は雪や氷に覆われた寒冷な地域となります。


画像アリューシャン列島
アリューシャン列島はアメリカのアラスカ半島からロシアのカムチャッカ半島にかけて約1,930㎞に渡って延びる火山列島で太平洋横断クルーズの際に寄港することがあります。多くの野生動物との出会いそして、鳥類の観察もお楽しみ頂けます。日本で知られているダッチハーバーはウナラスカ島の小さな町で海辺ではラッコを見かけることもあります。


画像カムチャッカ半島
オホーツク海と太平洋の間に突き出した約1,250㎞の半島で火山が多く今も噴煙を上げる山を見られます。1930年代まで入域が禁止されていた為、今も手つかずの自然が残る数少ない地域で、野生動物や高山植物、美しい景色をご覧いただけます。短い夏の時期には多種多様な高山植物の花が咲くベストシーズンとなります。


画像千島列島
日本の北海道の東部からカムチャッカ半島の南部までの間に連なる島々で、断崖絶壁や渓谷、カルデラ湖など手つかずの自然が残ります。火山列島で今でも多くの島が火山活動を起こしており、千島列島最高峰のアライド山も不定期に噴火を起こしています。列島付近の沖合は多様な魚、トドやクジラなどの野生動物、海鳥などの生息地にもなっています。

PORTポジショニング・大西洋横断・北西航路の寄港地

ポジショニング・大西洋横断の主な乗下船港はサウサンプトン、バルセロナ、ニューヨーク、マイアミが含まれます。北西航路の主な乗下船港には、ヌーク(グリーンランド)、カンゲルルススアーク(グリーンランド)、アンカレッジ(アラスカ)などがあります。

※ターミナル、ふ頭は運航年、スケジュール、客船等によって異なる場合があります。

  • サウザンプトン/ロンドン(イギリス)

    悲劇のタイタニック号が出航した街サザンプトンから北に約120キロメートル、大英帝国の栄華を現代に伝えるロンドンがそこにあります。

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  • ロサンゼルス(アメリカ)

    ビバリーヒルズやロデオドライブ、ハリウッドにウォークオブフェイムなど、正にアメリカンドリームの縮図ともいえる世界が広がります。

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  • ニューヨーク(アメリカ)

    アメリカのみならず、世界の政治・経済の中心ともいえるのがこのニューヨーク。自由の女神が出入港の風景を暖かく見守ってくれます。

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  • イルリサット(グリーンランド)

    イルリサット・アイスフィヨルドとして世界遺産にも登録されるこの街では、一面氷景色の壮大なスペクタクルをお楽しみください。

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  • ダッチハーバー/アラスカ(アメリカ)

    アラスカ州アリューシャン列島の中心的な街ダッチハーバーは、毛皮取引や捕鯨基地として発達し、現在は観光と漁業が主な産業となっています。

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  • ペトロパブロフスク/カムチャッカ(ロシア)

    カムチャッカ半島南東部に位置する不凍港。街の背後には日本の富士山によく似たカムッチャッカ富士ことクリュチェフスカヤ山が聳えています。

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